Irish coffee

Wednesday, March 28, 2012

南相馬の今を聞こう

吹田のモモの家で開かれた、アットホームな歓迎の食事会と南相馬から一時保養に来られた被災者の方のお話を聞きました。 http://www.momo-family.org/

モモの家は吹田のコミュニティスペースで、広々とした畳の部屋に、みんなで輪になって座って、南相馬の子どもたちと関西の支援者が一緒にごはんを食べました。モモの家の松村さんが、子どもたちを夏に受け入れたことがきかっけで、冬休みとこの春休みにも受け入れが実現しました。

関西のお母さんたちが手作りの料理を持ち寄ってくださり、南相馬と大阪の子どもたちと一緒においしいご飯をいただきました。南相馬の方たちが一週間滞在できる、シェアハウスのお掃除と入居の準備をしてくれた方々も加わって、楽しい一時でした。

その後、吹田の男女協同参画センターで、被災者の大和田さんがお話をされました。

大和田さんは、シングルマザーで障害者。子どもさんにも障害があると言われていました。十分な防災の知識もなく、事故が起こっても情報提供はなされず、避難することもできなかったそうです。避難所に行くのも不安で(子どもさんがパニックを起こすのではないかという恐れもあって)屋内退避をせざるを得なかったそうです。 食べるものがない、ガソリンもない、物資が提供されない、病院にもいけないという困難な状態の中で、除線もなされず、危険と恐怖の中で生活を続けておられたそうです。

子どもさんが一時保養に来られたのがきっかけで、今回が3度目。5名の方が1週間大阪南部のシェアハウスで滞在されるとのことです。

福島に住んでいる当事者として、大和田さんは、市の行政のあり方に疑問を投げかけておられました。批判になりますが、と前置きされた上で、情報が後出しで提供されること、まだ事故が収束していないのに、避難命令をどんどん解除していること、福島の人口流出を避けるために、人が住めない地域にも人を留まらせていることなどあげられました。 このような緊迫した状況の中で、福島の人たちは自分で情報を収集しないと情報が入ってこないという現状もあります。そうでない地域もあると思いますが。

先日行われた、復興マラソンのことも話されていました。マラソンは南相馬の桜井市長の趣味だそうです・・・線量の高い場所でマラソンをすること、 除線事業には1650万ものお金が動くこと、市民との対話がまったくなされていないことなど指摘されました。 子どもたちが身に着けている線量計のガラスバッチ(ぱっと見ても線量がよくわからない)も回覧されました。

南相馬では、3~4割の子どもに甲状腺にしこりが見つかったそうです。 わずか1ヶ月に20ミリシーベルトの被曝をした子どももいるそうです。

小学生以上はホールボディカウンターに入れますが、小学生以下は受けられず、尿検査になるのだそうです。

あまりにもひどい現実に言葉を失いました。

そんな中、市長は、岩手と宮城の瓦礫を福島に埋め立てると発表したそうです。福島の瓦礫は危険すぎて他県に受け入れてもらえないのに、その上に他県の瓦礫まで埋め立てる、その精神が私には理解できませんでした。埋立地に木を植えるなど工夫をすれば、焼却するよりはましだと思いますが・・・

途中までしかお話を聞くことができませんでしたが、一人でも多くの方にこの現実を知って欲しいと思いました。

添付資料の、9.19さよなら原発集会の武藤類子さんのスピーチを生で聞いたことをなつかしく思い出しました。

ハイロアクション http://hairoaction.com/

避難できない人たちのために、線量の少ない地域でビニールハウス野菜を作ろうという動きもあります。
東京から、福島の農家を支援しているプロジェクト 暴風の谷
http://boufunotani.tumblr.com/

Monday, March 19, 2012

避難を考えておられる方へ

こんな団体がありますのでご一報下さい。 http://d.hatena.ne.jp/yoko1214/

避難、保養のプログラムなど紹介してもらえると思います。 避難者のお話が聞ける交流会も各地で行われています。

高槻の会は25日(日)2-4時に行われます。 http://takatsukikodomo.blog.fc2.com/blog-entry-69.html

学校ごとの受け入れは、広島の学校を分校のように活用してもらうプロジェクトで、現在はよもぎのアトリエ(お弁当の配食会社)で行われています。 http://www.yomoginoatorie.com/

広島県三次市の環境は、福島県に似ているそうです。

パレードにて

3.11のさよなら原発パレードに参加しました。

御堂筋を子ども連れの方を先頭に歩きました。

警察も守ってくれて、いさかいもなく、 平和に楽しく歩きました。

途中、東京から引っ越してきたばかりというドイツ人の参加者と話しました。 東京のデモより、隊列の幅が広くて、たくさん歩いているように感じる、一人参加でも寂しくない、みんなと歩けるからと言っておられました。 福島にボランティアに行かれているおじさんは、福島と大阪どっちで参加しようと悩まれたそうですが、地元の大阪で参加されました。足しげく福島に通って、富岡町の仮設住宅で「ほっこりカフェ」を始められたそうです。富岡町でも、人々が分断され、隣に住んでる人が誰かもわからないような孤立した状態の中で、カフェに集まってきて、編み物をしたり、おしゃべりをしたり、人々も少しずつ元気を取り戻しているようだと言われていました。 もちろん、そうでない人もまだまだ多いと思います。

おじさんが、その外国人の女性に一生懸命話されているのが印象的でした。

難波のあたりで、昔の知人にばったり出会いました。彼は自転車で移動中で、多分パレードの最初から最後まで見てくれたと思います。とても親しげに手を振ってくれていました。

最後から2つ目のグループに、血が騒ぐようなサンバの打楽器隊がいて、ちょっとだけ競演しました。

一番最後は、東大阪のグループで、車椅子のおじさんも参加されていました。

パレードに参加できるのは、余裕のある一部の人だということを分かった上で、運動やってる人たちと、生活者は一緒にやれると思います。

ルート・アイリッシュ

ケン・ローチ監督の骨太映画。

イラク戦争の背後に隠れた巨大な資本のからくりを暴いている。彼が描いたものはたくさんあるが、その中でも、軍隊やその暴力性の背後に描かれた男同士の奇妙な連帯が興味深い。ある学者は、男たちの「ホモソーシャルな関係」と定義した。抑圧された男同士の関係が生む暴走の危険性も示唆していると思われる。戦争の狂気を男たちの絆に重ねて描き、戦争の根幹に関わるジェンダー構造のねじれを示唆する。戦争批判のこの映画が図らずしてあらわにした卓見である。(ふぇみん2月15日号より)

梅田・シネリーブル、京都・京都シネマにて上映予定。 http://www.route-irish.jp/

女性同士、あるいはトランスジェンダーの関係にもあることだとは思いますが・・・見てみたいです。

Sunday, March 04, 2012

放射能による健康被害と思われる症例

http://frmr-jp.blogspot.com/?m=1

私もいくつかあてはまります・・・

被曝は避けられないですが、食べ物など生活習慣にもっと気をつけることはできるかも。

もう一つの情報です。

精神障害について チェルノブイリ原発事故処理労働者の長期的心理的影響調査の一つでは、事故後20年間で、被曝群は、ストレス関連症状や抑うつおよび不安、医学的に説明がつかない症状の率が対象の2~4倍

抑うつ、自殺年慮、頭痛が多く見られ、被曝が精神障害の原因になりうることを示唆している。 狭義の放射線障害以外にも、置かれた環境や健康に関する先行き不安、その他さまざまな要因が関与している可能性があります。放射線障害に関する適切な情報が得にくくて、様々な不安、抑うつ症状や身体症状、先行き不安が生じている可能性は大いにありそうです。

正確な放射能汚染の情報とその対策を明示することが、精神的被害を最小限に食い止めるために必要であることを示しています。

(低線量・内部被曝の危険性ーその医学的根拠ー)医療問題研究会

Friday, March 02, 2012

日本の貧困率

OECDのデータより http://www.oecdtokyo.org/pub/statistics_japan.html

自殺者数(人口十万人あたり):日本は19.1人で韓国(21.5人)、ハンガリー(21.0人)に次いで高い。OECD平均は11.1人 Source: OECD Factbook 2010

相対的貧困率:日本は14.9%で、メキシコ(18.4%)、トルコ(17.5%)、米国(17.1%)に次いで高い。 Source: OECD Growing Unequal 2008 2005年には、

アイルランドについで5位だったのが、2008年には4位に・・・ アイルランド(14・8%)と抜きつ抜かれつ。でも数字はどちらも少しましになっています。

アイルランドは、物質的には貧困だったかもしれないけど、精神的にはずっと豊かだと思ってた。少なくとも1999年までは。。。それも私がどこを見ていたのかにもよると思う。主観的なものにすぎないけれど。

日本と違うと思われる点。

都会のストリートでアマチュアミュージシャンが演奏しても、そこに目立つ要素があれば、カンパが集まる。

里親制度の受け入れ割合が驚くほど高い。(80%以上)日本は、8分の1以下。受け入れたからといって、そこで幸せに過ごせているかどうかは疑問だが。日本では施設型が圧倒的に多い。

注:OECD加盟国は世界28カ国です。

至る所で

橋下さん的なものに遭遇する

自分が頑張った分、相手にも同じものを求めること

橋下さんは言った。「できない子はできる子のクラスに入れればいい」

あなたの頑張りは認めるよ。でも、それをできない人にまで押し付けないで!

この状況は、力関係によっても増幅されると思う。 階級の違い、年齢の違い、社会的身分(職場の肩書きなど)の違い ま、自分も同じようなことやってるわけだけど。

「正しさ」を振りかざさないこと。毎日をちゃんと生きている人をばかにしないこと。説教を慎むこと。 大事にしたい教訓。

セリーヌ・ディオンへの違和感

「ホイットニーはドラッグに殺された」と セリーヌ・ディオンが断言 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1914215&media_id=95

2月11日に48歳で死去したホイットニー・ヒューストン。 検視局による死因の... セリーヌ・ディオンの感じ方は、ショー・ビジネスの社会を反映していると感じた。女性でありながら、同じ女性を分断しかねない危険なコメントでもあると思う。

ドラッグの危険性を訴えるには効果があるかもしれないが、処方される薬を服用している者としては、ドラッグに頼るのは、彼女のしんどい状況に対処するための方法であったかもしれないと思う。 ドラッグと医薬品としての薬とは別物だけれど。

ドラッグに頼らざるを得ないほど、彼女の家庭は既にこわれていたと私は思う。ホイットニーは、DVの被害を受けていた。彼女がカムバックした時は、 その困難を乗り越えた彼女はすごいと思ったけれど、DVで受けた心の傷は、彼女の精神にも影響を与え、薬に手を出さざるを得ない状況だったかもしれない。DVのサイクルのように、よくなっては悪化するということを繰り返していく中で、彼女は、その状況の中で生きていくために睡眠薬を必要とした かもしれない。他のドラッグもパーティで人に進められて使ってしまうほど、心が磨り減っていたかもしれない。判断力を失っていたかもしれない。

彼女のせいじゃない。

彼女が亡くなった理由の大部分は、彼女に対する暴力であったと思う。ショービジネスの世界、夫、ドラッグ。夫もまた、しんどい状態であったかもしれない。彼女が亡くなってしまったから本当のことはわからないけれど。アルコールとドラッグの同時摂取の危険性は認めるけれど。セリーヌもまた、ショービジネスや家庭の環境から心を病んでいるのかもしれないけれど。

彼女のご冥福をお祈りします。