南相馬の今を聞こう
吹田のモモの家で開かれた、アットホームな歓迎の食事会と南相馬から一時保養に来られた被災者の方のお話を聞きました。 http://www.momo-family.org/
モモの家は吹田のコミュニティスペースで、広々とした畳の部屋に、みんなで輪になって座って、南相馬の子どもたちと関西の支援者が一緒にごはんを食べました。モモの家の松村さんが、子どもたちを夏に受け入れたことがきかっけで、冬休みとこの春休みにも受け入れが実現しました。
関西のお母さんたちが手作りの料理を持ち寄ってくださり、南相馬と大阪の子どもたちと一緒においしいご飯をいただきました。南相馬の方たちが一週間滞在できる、シェアハウスのお掃除と入居の準備をしてくれた方々も加わって、楽しい一時でした。
その後、吹田の男女協同参画センターで、被災者の大和田さんがお話をされました。
大和田さんは、シングルマザーで障害者。子どもさんにも障害があると言われていました。十分な防災の知識もなく、事故が起こっても情報提供はなされず、避難することもできなかったそうです。避難所に行くのも不安で(子どもさんがパニックを起こすのではないかという恐れもあって)屋内退避をせざるを得なかったそうです。 食べるものがない、ガソリンもない、物資が提供されない、病院にもいけないという困難な状態の中で、除線もなされず、危険と恐怖の中で生活を続けておられたそうです。
子どもさんが一時保養に来られたのがきっかけで、今回が3度目。5名の方が1週間大阪南部のシェアハウスで滞在されるとのことです。
福島に住んでいる当事者として、大和田さんは、市の行政のあり方に疑問を投げかけておられました。批判になりますが、と前置きされた上で、情報が後出しで提供されること、まだ事故が収束していないのに、避難命令をどんどん解除していること、福島の人口流出を避けるために、人が住めない地域にも人を留まらせていることなどあげられました。 このような緊迫した状況の中で、福島の人たちは自分で情報を収集しないと情報が入ってこないという現状もあります。そうでない地域もあると思いますが。
先日行われた、復興マラソンのことも話されていました。マラソンは南相馬の桜井市長の趣味だそうです・・・線量の高い場所でマラソンをすること、 除線事業には1650万ものお金が動くこと、市民との対話がまったくなされていないことなど指摘されました。 子どもたちが身に着けている線量計のガラスバッチ(ぱっと見ても線量がよくわからない)も回覧されました。
南相馬では、3~4割の子どもに甲状腺にしこりが見つかったそうです。 わずか1ヶ月に20ミリシーベルトの被曝をした子どももいるそうです。
小学生以上はホールボディカウンターに入れますが、小学生以下は受けられず、尿検査になるのだそうです。
あまりにもひどい現実に言葉を失いました。
そんな中、市長は、岩手と宮城の瓦礫を福島に埋め立てると発表したそうです。福島の瓦礫は危険すぎて他県に受け入れてもらえないのに、その上に他県の瓦礫まで埋め立てる、その精神が私には理解できませんでした。埋立地に木を植えるなど工夫をすれば、焼却するよりはましだと思いますが・・・
途中までしかお話を聞くことができませんでしたが、一人でも多くの方にこの現実を知って欲しいと思いました。
添付資料の、9.19さよなら原発集会の武藤類子さんのスピーチを生で聞いたことをなつかしく思い出しました。
ハイロアクション http://hairoaction.com/
避難できない人たちのために、線量の少ない地域でビニールハウス野菜を作ろうという動きもあります。
東京から、福島の農家を支援しているプロジェクト 暴風の谷
http://boufunotani.tumblr.com/
1 Comments:
yuki様
どうも後半は私が書かないといかんようですね(笑
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