Irish coffee

Thursday, January 31, 2008

六ヶ所の問題でできること

六ヶ所村ラプソディーを観た。 六ヶ所村再処理工場稼動に関して、賛成、反対両方の意見を紹介し、現状を多面的に伝えようとしているところに好感が持てた。 この映画上映を企画した、若者たちの淡々とした中に、自分の思いをきちっと表明している姿勢に感銘を受けた。

上映の前に、再処理工場についての簡単なビデオを流し、上映後にも、六ヶ所村の人たちとのつながり、アクティブ実験など稼動準備が進み、事故が続出している現状が伝えられる。 3月からの稼動の根拠となる安全協定を結ばせないよう、署名活動を広げること、六ヶ所村の現状を広く知ってもらうこと、電力消費を控えることの必要性を感じた。

朝日新聞の青森版で連載されている記事も、原発の恐ろしさをわかりやすく伝えている。 http://mytown.asahi.com/aomori/newslist.php?d_id=0200031

再処理工場が安全だと言い切る、賛成派の意見には根拠があいまいな点が多い。

六ヶ所村の半分の規模の英国セラフィールドの再処理工場は、50年間、再処理で生じる放射能を放出し続け、稼動中にも様々な事故を起こしてきた。 周辺の海岸では、通常の10倍の放射能が検出され、白血病の発生率も10倍にのぼる。病気になってから、放射能の恐ろしさに気づく現地の人も多い。 私も対岸のアイルランドにいて、近海の魚を知らずに食べていた。

再処理工場の稼動は、日本からの核廃棄物によるものも多い。日本が汚染の原因を作っているとも言える。

安全協定締結のカギを握っている青森県知事に、協定反対の署名を送りましょう。六ヶ所の問題は、日本全体の問題です。電力の恩恵を被っている都会の多数派が、辺鄙な場所の人々に「やっかいもの」を押し付けてはいけないと思う。金と権力に支配され、反対の声を上げることにもあきらめを感じている人々がいる現実にも、「人事」と思っている私たちの責任があると思う。

六ヶ所再処理・本格運転の安全協定締結に反対しよう
http://mixi.jp/view_community.pl?id=709209
アイルランドの抵抗
http://www.greenaction-japan.org/gatten/main/resource_06.html

このことを周りに知らせよう ----------------------------------------------

一、本格稼働が2008年2月に予定されている青森県の「ロッカショ工場」(六ヶ所再処理工場)は、原子力発電所が出す放射能1年分を1日で海や空気中に出します。

二、その放射能は青森のりんごに届き、さらに海流に乗って、ほたて、カキ、うに、さんま、鮭、いくら、ホヤ、あわび、わかめ、ひらめ、あいなめ、などがとれる岩手県三陸の海に届きます。

三、影響は岩手だけではありません。北海道、東北にも及びます。ゆたかな東北や北海道の 食材が、将来たべられなくなってしまうなんて困ります。

*さらに* ●国際的にも批判の声● すでに再処理を実施したイギリスではヨーロッパ諸国を巻き込んだ国際問題になっています。 ●坂本龍一さんも立ち上がった● 坂本龍一さんがウェブサイト「STOP ROKKASHO」を立ち上げ、元LUNA SEAのSUGIZOさんなどと本も出版するなど、著名人にも反対運動が広がっています。 http://stop-rokkasho.org/information/ ●かかり過ぎるコスト● 再処理には11兆円かかります。このコストは私たちの電気代として徴収されています。 ●使い道がないプルトニウム● 高いコストをかけても、「再処理」で取り出す「プルトニウム」は使い道もなく、資源の節約にはほとんどなりません。 ●こんなことをしているのは日本だけ● 日本以外の海外の再処理工場はほとんど軍事施設です。核兵器を持たないのに、こんなに巨大な再処理工場を持っているのは日本だけです。 ●報道を待つより、私たちから知らせよう● マスコミは政府や電力会社の情報を大きく扱い、情報過疎がおきています。報道を待つより、私たちから知らせましょう。すべての人に賛同してもらう必要はなく、すべての人に知ってもらう必要があるのです。 上記の詳細が載ったチラシは↓からダウンロードできます。 http://www.daichi.or.jp/mamorukai/news/071225/index.html