これからの運動
先日、聴覚障害者の方のお話を聞きました。
大阪で、障害者の入所施設、老人ホーム、通所施設の運営に関わっておられる方です。
彼のお話を聞いていて、いかに、障害者福祉の現状が厳しくなってきているかを感じさせられました。雇用条件が厳しくなっているため、労働者がきちんとした労働を提供できなくなっているようです。十分なケアが受けられない障害者は、いじめにあったり、周りとの人間関係がうまくいかなくて、引きこもりがちになり、施設に行けなくなってしまいうこともあります。家族の方に支障が出ることもあります。障害者が居場所に行けないと、彼らの就労が成り立たないので、収入が減り、運営自体が厳しくなってしまうという悪循環も起こります。
福祉の現場のコストカットは何としてもやめなくてはならないと思います。
障害者が安心して過ごせる場所があれば、生産性も上がり、経済もよくなります。
今、政府が福祉や教育に対して行っていることはまさに逆行ではないでしょうか。
同じようなことは、様々な他の分野でもあてはまると思います。被災地の現状、避難者の生活状況、生活保護を受けている人、ホームレス、外国人、みなそれぞれに問題を抱えていると思います。
多様性を持った人たちがいがみあうことなく、お互いを尊重していくために、運動も緩やかにつながれるものになっていくのがよいと感じます。
自分たちの問題を大切にし、必要な時には、少し違う考えの仲間たちとも一緒に行動できる柔軟性が求められていると思います。海外から帰ってきて以来、常にそのことを実感しています。
人が人として生きていける社会を作っていく必要性を今一度、個人がそれぞれの立場で声を大にして要求していく時だと思います。
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