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Friday, September 14, 2012

瓦礫の住民監査請求を!


私たちは東日本大震災で発生した災害廃棄物(放射能汚染ガレキ)の広域処理に反対して来ました。
 
今年3月以降の環境省とマスコミによる猛烈なガレキ広域処理キャンペーンにもかかわらず、全国と近畿の大多数の市町村は住民の放射能汚染の不安に応え、ガレキの受入を拒否、または「極めて慎重に検討する」という表現で事実上の拒否を表明しました。

その中で大阪府、大阪市は近畿で唯一、橋下徹氏(元府知事、現市長)の判断でガレキ広域処理を決定し、実行に移す段階にあります。大阪府は今年度予算に約49億円の広域処理関連費用を盛り込みました。大阪市も今年7月に、広域処理の実施に係わる予算を議会で決定しました。試験焼却が11月に迫っています。

私たちはこの状況を見つつ、放射能汚染ガレキの広域処理について、大阪府などを相手に法的対抗措置を執るべきと考え、弁護士の方々と一緒に準備を進めてきました。

今、11月に大阪市のガレキ試験焼却が迫り、一方で全国的に見れば広域処理は、広域処理するガレキ量の見積もりがどんどん下方修正されたり、ゼネコンによる広域処理に関わる契約金(税金)の二重取りの疑惑が指摘されるなど、その失敗が明らかになりつつあります。闘いの標的は全国でも幾つかの都府県・市町村に絞られてきました。そしてどんな形であれ、あと2年程度で「決着」がつきます。
 
既に北九州市では裁判も開始されました。

私たちは一層運動を強めるとともに、その一手段として、大阪府のガレキ広域処理予算の支出差し止めを求める住民監査請求を行います。限られた時間の中で、ガレキの広域処理の問題点を広く訴えるとともに、その実行者の責任を決して不問にしないことを実行者に通告する運動として、監査請求から開始します。

皆さんの注目と監査請求者としての参加、またご支援をお願いいたします。

                                                         2012年9月9日 
                                       放射能汚染ガレキ広域処理 監査請求をする会

ブログもできました。
放射能汚染ガレキ広域処理 監査請求をする会 
 
登録者の締切は、今のところ10月6日です。
 
ブログの内容をご確認のうえ、ご登録をお願いいたします。
 
 
監査請求のあとは、おそらく裁判につづく流れになると思います。
 
裁判については否定的な考えをお持ちの方もあります。「判決が出るのは何年の先だから意味がない」という声も聞きます。
 
しかし、裁判は勝たなければ意味がないものではなく、やること自体に意味があり、裁判をすることは、デモや抗議と同じように市民運動の一つだと認識することが適当だと思います。
 
アスベスト裁判に深く係わっている大学教授がいますが、その森教授も「裁判を起こすことは必ずプラスの効果がある。協力してくれる弁護士があれば絶対にやるべきだ」と言います。
裁判での森裕之教授の証言⇒ http://www.asbestos-ama.net/?p=367
 
その森教授でも、「行政裁判で勝てるとは思っていない」とはっきり言います。国を相手に裁判で勝つことの難しさを良く知っているからです。
 
それでも何故やるのか。
それは、裁判を通じて事実を明らかにさせ、世間の関心を引くことにもなる。
そして、裁判というアクションを起こすことによって、行政がそれに対応せざるを得ない状況をつくることができる。
そのことに意味があるからだと、森教授は言います。
 
判決は敗訴になっても、“実を取った”という裁判は、これまでに数多くあります。
 
どうせ勝てないと諦めるのではなく、一つの運動としてとらえることで、原告(請求人)登録に躊躇する気持ちが緩和されるのではないかと思いました。


http://garekisaiban.blog.fc2.com/

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