Irish coffee

Monday, April 03, 2006

アイリッシュ気分でティータイム

日本で生活するのに、ティーブレイクは欠かせない。アイルランドで紅茶文化にどっぷりつかったせいだろうか。アイルランドの家庭にはたいてい、大き目のポットとビスケットなどの甘いものがあり、お茶を飲みながら世間話に花が咲く。私の行っていた仕事場でも、皆、頻繁にティーブレイクを取り、デスクの上にはたいてい紅茶があった。
あまり知られていないけど、世界で最も紅茶を飲む人々はアイルランド人らしい。
紅茶と言えば日本ではイギリスが圧倒的に有名だけど、他にも紅茶を楽しむ文化はたくさんあるのだ。カップを温めて、ポットも冷めないようにティーコージ(ポットカバー)をかぶせておいしい紅茶を飲むための心遣いが感じられる。もちろんミルクもあっためて。

ちょっとゆったりしたいとき、そんな紅茶時間を楽しんでいる。日本でもそんなゆったりした紅茶文化を提案しているお店があるので紹介したい。
アイルランド紅茶専門店ホットドロップhttp://www.hot-drop.com/ 宮城県にある通販の紅茶専門店。メルマガでおいしい紅茶の飲み方などの情報も得られる。ここのティーコージやティータオルはデザインもお洒落でお勧めです。紅茶はアイルランドで幅広く飲まれているバリーズティー。
日本のようにティーバックにひもがついていないので、取り出すときはスプーンなどが必要だが、入れたままで飲んでるアイリッシュもいたりして、お国柄がうかがえる。
大阪にはムジカという有名な紅茶専門店もある。ここは、アイリッシュというわけではないが、海外のお茶文化がうかがえる文化サロン的な雰囲気が素敵だ。

コミュニティバンド

大学院で論文を書いているとき、何か他のことがしたくて、サンバのバンドに参加した。
何かというより、「物をたたきたい」という衝動というかストレス発散というか。音楽の素晴らしいところは、コミュニケーションが今ひとつでも、心を通わせることができること。
アイルランド人、外国人、クラスの違い、なまりの違い、いろんな多様性を持った人たちが集まり一つの音楽を奏でる。音楽に求めるものもさまざま。ただ楽しみたい人。音楽の完成度を求める人。性格の違い、価値観の違い、いろんなところでぶつかったり、理解しあえなかったり、悔しい思いや無力感を感じることもあったけど、いろんなところに行って、いろんな人に出会って、貴重な経験がたくさんできたバンド活動だった。3月17日のセント・パトリックのパレード(アイルランドの祝日で国民的行事として世界中で行われている)にも、地元ダブリンで参加した。いろんなライブハウスでギグもやった。経済的に貧しい地域の子どもたちの非行防止のための、音楽ワークショップや地元のパレードに呼ばれて演奏したことも。ダブリンの目抜き通りで演奏したら、結構人が集まって投げ銭もかなり集まった。日本では考えられないけど、アイルランドの人たちはストリートミュージシャンに寛容だ。いいなと思ったらお金を出してくれる。カトリックの慈悲の精神かな。
多少間違えようが、気にしない。日本ってかなり完成度の高いものを求める社会だったんだなと改めて感じる。