Irish coffee

Wednesday, May 26, 2010

原発のはなし Nuclear power plant

今日、いろいろと興味深い話をお聞きしたのですが、その中でも印象に残ったこと。原発。

原子力発電、核兵器、原爆。

昔の記憶が蘇る。

放射能汚染の恐ろしさについて。
目に見えない恐ろしさを認識せずに亡くなっていく人たち。
原発と向き合いずっと反対運動を続けている人たち。
原発の恩恵にあずかっている人たち。原発の恐ろしさを知らずにそこで働いている人たち。知っていても、他に仕事がないと汚染され続ける人たち。

チェルノブイリ原発事故が起こったのは1986年。
当時、強制的に避難させられてゴーストタウン化した街。そして、
新しい街に移り住んだもののなじめず苦労した人。敢えて危険を冒して住み慣れた場所に戻ってきた人。どちらが正しいと言える問題ではないように思います。どちらを選ぶかはその人その人によると思います。

戻ってくる人が放射能の恐ろしさを知らずに戻ってくるのは残念なことかもしれません。でも、被爆地で自然の浄化作用による奇跡のようなことが起こっているという話も聞いたことがあります。

六ヶ所村ラプソディー 六ヶ所村が抱える問題を、賛成派、反対派両方の視点を偏見なく捉えているドキュメンタリー映画です。この映画を見て私は自分自身もアイルランドで放射能汚染された魚を食べていたかもしれないことに気づきました。無知の恐ろしさを身をもって感じた経験でした。

マン島の漁師さんは、英国のプルトニウム再処理工場から漏れてくる放射能で変形した魚など、食べられないと言っていました。見たらわかると。でも、大丈夫な魚だけが人の口に入るとは限らない。

漁師さんは食べなくても、そのことを知らない人に汚染した魚は調達されていたのです。

英国セラフィールド近辺では甲状腺の病気やガン、白血病で亡くなる人が多いと聞きました。放射能汚染の影響だと思います。

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再処理工場は「原発1年分の放射能を1日で出す」
使用済み燃料は膨大な放射能の塊で、人間が近づけば即死してしまうような非常に強力な放射線と高い熱を出し続けます。再処理工場はこんな危険な使用済み燃料をブツ切りにし、大量の化学薬品を使ってプルトニウム、燃え残りのウラン、死の灰(核分裂生成物)に分離する巨大な化学工場です。そのためたとえ事故でなくても、日常的に大量の放射能を放出しなければ運転できません。巨大な排気筒からは、クリプトンをはじめとしてトリチウム、ヨウ素、炭素などの気体状放射能が大気中に放出されます。六ヶ所村沖合3kmの海洋放出管の放出口からは、トリチウム、ヨウ素、コバルト、ストロンチウム、セシウム、プルトニウムなど、あらゆる種類の放射能が廃液に混ざって海に捨てられます。六ヶ所工場の当初計画ではクリプトンとトリチウムの除去が計画されていましたが、経済的な理由から放棄され全量が放出されます。

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英・仏の再処理工場周辺で小児白血病が多発

すでに再処理工場が30年以上運転されているヨーロッパからは、膨大な放射能放出による環境汚染、人体への影響が報告されています。フランスのラアーグ再処理工場周辺では、小児白血病の発症率がフランス平均の約3倍にのぼるというレポートが発表され、再処理工場の運転や放射能放出を規制する動きが出ています。イギリスのセラフィールド再処理工場からの放射能によって汚染されたアイリッシュ海をめぐっては対岸のアイルランド政府がイギリス政府を訴える事態に発展しています。
ヨーロッパ西部の多くの国の政府は、これ以上の放射能汚染を防ぐために英・仏の再処理工場の運転を停止するよう求めています。
 
青森県でも六ヶ所再処理工場周辺での環境汚染および人体への影響が懸念され、1999年から「青森県小児ガン等のガン調査」が実施されています。県は調査の目的を県民の不安解消のためとしていますが、再処理工場計画を中止することが本当に不安を取り除く対策です。
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これらは、原発反対の視点での事実に基づいた情報です。

知ることは大事なこと。でも、その情報にすらたどり着けない人もいる。だって日本やロシアはそれを隠そうとしたから。その知らない人たちを責める事はできない。だから、頭が固いとか言われようとも、情報を発信することは大事だと思うのです。海外でもこの問題はあまり知られていないことを友達に教えてもらいました。彼は、20年前のアメリカと3年前のイギリスでの話をしてくれました。彼は、英語で一生懸命そのことを伝えようと話をしたそうです。

私の父も長崎で被爆していたかもしれない。彼は48歳で亡くなりました。被爆の度合いも人によるでしょう。被爆しても、その被害が小さく、被爆手帳をもらって長生きしているおばもいます。一方で、明らかに被爆しているのにそれすら認められなかった人たちもいます。その人たちが亡くなっていく中で、裁判が続けられ、国の補償を勝ち取った人もいます。でも本人が死んだ後に補償をされても、何の意味があるのかと感じる人もいます。

目に見えないものだから、その度合いがわからない。甲状腺が弱っていると言われたけど、血液検査では異常がなかったから大丈夫だろうと思っています。卵巣の腫れも良くなってきたし。日本に戻ったのが幸いしたのかもしれません。

私の親友も原発反対運動を支援しています。彼女の亡くなった夫さんが原発反対運動家だったことも聞きました。彼女は祝島のおじいやおばあの闘いをずっと支えています。

そのことも、今日会った友達が思い出させてくれました。

アイルランドは10年以上前、国をあげて英国の再処理工場を批判していたのに、政権が変わったら原発を促進する声も出てきたと現地友人に聞きました。私が住んでいた当時、私はそのことも知りませんでした。情報が入ってくる経路が限られていましたから。彼女も反対の声をあげ続けている人です。日本でも似たような状況ではないかと思います。

思考停止しないこと。そのような状況に自分を追い込まないことは、とても大切なことだと思います。

私が見た映画 記憶が鮮明でなくなってしまったものもありますが。

六ヶ所村ラプソディー

チェルノブイリの子どもたち

アレクセイと泉

ヒロシマ・ナガサキ

祝い島(ほうりのしま)も見たいと思っています。


ゆうちゃん 2010年05月26日 23:53 本当に原発って無くなるだろうと子どもの頃思っていたのですが、無くなるどころかプルサーマル計画をまだやるというから私も驚く。 プルサーマル計画なんかお金かかりすぎだと思うけど。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85
これまで9000億円が使われて、年間数億の経費がかかる。そんな経費かけるんだったら電気なんかなんぼでもできるやろうと思う。
http://www.jaea.go.jp/04/turuga/QA/

それでも継続されるのは、世の中には、表に出ない事情というのがあるだろうなと思うけどね。

鳥が殺されるかもしれんけど、徳島にずらっと並んだ風力発電所とか見てたら、そんな電気作るのは難しいことではないじゃないかと。

電気自動車の原理になっている燃料電池の技術を使えば、本気になったら原発はいらんと思うだけどね。 


日本の電気代が高いのは原子力発電だからだということは、あまり報道されませんな。

国会議員もびっくりするほどこの簡単な事実を知りませんよ。
「佐伯さん未だに原発反対なんて言うているんですか?」とか言われるもん。 そんなことを言うのは、共産党か社民党くらいだろうと。 バカじゃなかろうかと思うな。

ちょっと調べたらわかる簡単なことです。 K JOHNES 2010年05月27日 00:26 原発無くなりませんね
結局そのことで潤う一部の奴らが居るからでしょう

電力会社、地元自治体、地元の地方議員、地元の国会議員、原発建設に関わる地元の下請け業者、この他にも様々な人間が恩恵を受けています

でも地元で普通に暮らしている方々に比べられば、ほんの一握りの人たちのために原発は維持され、放射能汚染による危険にさらされながら普通の人たちは暮らしている

本当に原発は必要なのでしょうか?
人々の安全な暮らしに影を落としてまで維持するべきものなのか?
真剣に考える時だと思います!
カンダラッキー 2010年05月27日 00:48 『六ケ所村ラプソティー』見ました。一人でも多くの人に見てほしいですね。

日記を最近書きましたが、明日、都内ではドイツのエネルギー事情に関するイベントがあるそうです↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1497014529&owner_id=978848


数年前、六ケ所村の再処理工場の危険性に関する記事を週刊誌で書きましたが、電力会社が大スポンサーであるテレビや新聞では、なかなか正面から扱わないんですよね…

MIXIでも、原発関連ニュースについて書いた日記を見ると「原発に反対している人は左翼です」などという決めつけを書いている人がいて呆れますが…

目を開いてほしいものです。 YUKI 2010年05月27日 05:59 ゆうちゃん

貴重な情報をありがとう!ほんとにそれだけのお金つぎ込むってことは、K JONESさんが言われるように、それで恩恵をこうむってる一部の人が利権を手放さないからでしょうね。一般の人々が原発のない普通の暮らしをしていることは、離れている人にはあまり伝わってこないですよね。だから、ドキュメンタリー映画監督(といっても独自の視点は入ると思いますが)の発信する情報などが貴重になってくると思います。

K JONESさん

そうですね、甘い汁を吸っている人が、それを簡単に手放すとは思えないですね。利権が絡む限り、その問題はなくならないのでしょうか・・・反対の人たちが地道に声をあげていくことが大切なのかもしれませんね。代替エネルギーもあることだし、原子力に頼る率は確実に減らせると思うのですが・・・

カンダラッキーさん

映画みられたんですね。自主上映会でかなり多くの都市で見てもらえたようです。マイナーな映画館でもやってましたかね?代替エネルギーの情報をもっともっと知って発信していくことが大事だと思います。

貴重な情報ありがとうございます!電力会社がスポンサーのところ、増えているような気がします。

まずは、電気の使用量減らしたいですね。
今日からキャンドルで生活する時間を増やそうかな YUKI 2010年05月27日 08:04 ゆうちゃんのブログも興味深いので紹介させてもらいますね!
http://www.yumisaiki.com/2010/05/blog-post_27.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+dojisaiki+%28YUMISAIKI_dojinikki%29
2007年の記事、是非ミヤネ屋さんで紹介してもらいたいです!!

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