Irish coffee

Monday, January 23, 2012

高槻の住民説明会を聴いて

高槻クリーンセンターのある前島で住民による住民説明会が行われた。その録音記録を聴いていて感じたこと。

情報が隠蔽された状態で、いかに真実を見抜き、それを裏付ける情報を集めるか、それをいかに他人に伝えていくか、点と点がつながって線になっていくことの必要性を実感した。それを行動に移してくれた人たちに本当に感謝します。

本来一箇所に固めて動かしてはいけない、危険な放射性瓦礫が船で大阪に持ち込まれようとしていること。移動させ、焼却、埋め立てすることでどれだけ、灰を撒き散らし、汚染を拡大するかということ。(原発を10基持ち込むに等しいという指摘もあります。)

実際に焼却を始めた関東や山形で汚染が広がり、健康被害が出て、借金してまで関西に逃げてきた人たちもたくさんいること。(避難者は1000人を越えるとの情報もあります)実際に避難者は、関西に在住しており、高槻でも、避難者と支援者の交流会に20名前後集まります。

一方で、そういう会があることすら知らず、孤立して生きている人もたくさんいます。

健康被害が出ても逃げられずに、苦しんでいる人もたくさんいる。

焼却場の作業員、周辺地域住民などが意見交換できたこの集会。議員も巻き込んで、応援してくれる議員を支えて、少しでも声を大きくしていくことが、この日記を読んでもらうことも含め今、私にできることかなと思います。

スウェーデンでは、300ベクレルくらいのトナカイの肉を食べ続けた人々が内部被曝を受け、通常より癌の発生が3割増えたそうです。日本では、内部被曝の情報は初期のうちから流れていたけれど、それを知らずに普通の食生活を続けていれば、基準値は500ベクレルなので、それより高い値で癌が発生する可能性もあります。

瓦礫受け入れで外部被曝の可能性も増えれば、健康被害がぐっと増えることも予想されます。

せめて、海洋投棄はやめて!汚染の拡散もやめて。。。

被災地の復興支援として、瓦礫の焼却は被災地(岩手、宮城)で行うという話もあります。震災失業は被災地で12万人とも言われています。膨大な費用をかけて瓦礫を関西に持ち込むより、彼らに仕事を与えることが大事と言う人もいます。結局はゼネコンが儲けることになる、危険な仕事を、命をけずりながらでもやりたいという人はきっと多いのでしょう。個人的には、福島原発20キロ圏内の人が住めなくなったところ、或いは岩手や宮城に処理施設を作って瓦礫を保管することがいいのではないかと感じます。

原発を容認してきた責任は自分にもあるのだけれど。受け入れをツルの一声で決め、それを実行しようとしている橋下知事を府民が選んでしまった(選ばせてしまった)責任は私にもあるけれど。そのことが、東日本の人たちを苦しめている事実を認識し、これ以上被害を大きくしないための行動を起こすことが大事ではないかと思います。

府の職員の中にも「大阪府の指針は府のおせっかい」という人もいます。焼却場、埋め立て場の持ち主である市町村が受け入れを決定する権限があると私は思います。再稼動反対とセットで、運動が広がることを願っています。

差別の構造に加担してきたことは認めつつ、でも、今動かないともっとひどい現実を受け入れることになってしまうという危機感を感じながら、日々生きています。 自分の問題として考えることが、どう動いたらいいかを考えるきっかけになるかもしれないと思います。

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