Irish coffee

Friday, February 09, 2007

アイルランドの女性

アイルランドの女性というと、誰を思い浮かべますか?
カトリックの国だからマリア様?
音楽好きの人なら、エンヤとか、メアリー・ブラックとか。
今年はケルティック・ウーマンが流行ってるんだっけ?

私が滞在した1995年から99年にかけては、大統領も女性でした。
メアリー・ロビンソンという女性をご存知ですか。国連の人権高等弁務官としても 活躍したアイルランドの大統領。自身がプロテスタントでカトリックの夫を持つ。
それまで、男性ばかりだった大統領のポストに、前職のスキャンダルがもとで 運良く彼女が就いたのですが、彼女の活躍で、「後任も大統領は女性でなくては」という 世論まで高まったのです。うそのようなほんとの話。

彼女が大統領だった90年代は、それまでの伝統的な価値観が根強いアイルランドから、 多様性を認める新しい価値観に大きく変化していった時代だと思います。
弁護士や議員の経験を持つ彼女は、アイルランド社会にマイノリティの視点を取り入れるべく、
さまざまな社会的マイノリティのグループを大統領公邸に招き、社会問題として取り上げることを積極的に促進していきました。

伝統的なマリア様のイメージや、強くたくましい大地のようなアイルランド女性に加えて、 新しいタイプの、オープンで、誰とでも(反対の立場の人でも)対話を進めていくメアリー・ロビンソンのような女性が 私のアイルランド女性のイメージです。そんなロールモデルがあったことを幸せに思います。

もちろん、日本にもたくましい女性はたくさんいますよね。
でも、男性中心社会で疲れている女性も多いかも・・・

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